みなさん、オスの犬の病気《陰睾丸・停留睾丸》という病気があるのはご存じですか?
停留睾丸と診断されてからの経過を記していきます。
手術後のために用意しておいたほうが良い物
①術後服

カラーを付けているので必要ないワンちゃんが多いと思いますが、栄五郎は頭を掻きたくても掻けなくてイライラしている様子が見られ・・・
慌てて術後服をネット注文しました。
術後服を着せて、カラーを外してあげる時間を作りました。
術後服を着させても傷口を気にするようだったり、傷口を舐める様子が見られたらカラーを付けてくださいね!
術後服を着させても目を離さないように過ごしていました。
私が購入した術後服はおしっこをする部分を自分で切って穴をあけるタイプの物を購入。
身体に合わせてカットすることが出来、背中ボタンで着させやすかったので商品を載せておきます。
②体拭き用のウェットシート
カラーを付けているとあんなに臭くなるなんて知りませんでした(笑)
日常でも使っている方が多いと思いますが、我が家で使用したウェットシートを紹介します。
これ、小型犬用ですがサイズも大きくほんのりと香りもついていてとても良いです。無香料タイプも販売されています。
停留睾丸(陰睾丸)と診断されるまで
私はペットショップで栄五郎をお迎えする時の”保証内容・注意事項説明の際に先天性の病気は保証できません”ということを言われ、その中の1つに『陰睾丸・停留睾丸』が入っていたことはなんとなく覚えていました。
お迎えをしてからワクチン接種・風邪・嘔吐・爪切りなどで動物病院へ行く機会が多かった栄五郎。
3回目のワクチンを打つ際に、「睾丸が一つ下りてきていない」と先生に伝えられました。
確かによく見ると、膨らみが一つ分しかありませんでした。
先生の説明では・・・
・すぐに手術を受ける必要はない
・あとから1つ下りてくることもあるからしばらく様子をみる
とのことでした。
診断後の流れ
それからはネットで停留睾丸について調べまくり、毎日のように「もう1つ下りてきてくれますように」と願いながら睾丸をチェックしてました。
その後も動物病院には定期的に通い、「このまま下りてこなかったら生後8か月を過ぎた頃に去勢手術と一緒に停留睾丸の手術もしましょう」ということになりました。
停留睾丸はそのまま睾丸が下りてこないと体内に睾丸が残ったままガンになる可能性が高まる、ということを言われ生後8か月を過ぎる2019年11月末に手術を受けることにしました。
結果・・・
手術当日まで睾丸が正常な位置に下りてくることはありませんでした。
手術当日
朝食を抜き、水も少量にして病院へ・・・
先生の説明では睾丸がどこにあるのかわからないので、術前に血液検査やレントゲンを撮り手術方法を決める、とのことでした。
・睾丸が陰嚢の近くまでは下りてきてることがあるので、その場合は少しの傷で済むので通常の去勢手術と同様に当日お迎えになる
・完全にお腹の中に留まっている場合は開腹手術を行う為、病院に1泊する
結果は完全にお腹の中に留まっていた為、開腹手術になりました。
初めての手術・・・一番怖かったのは”全身麻酔”です。
手術前に動物病院で”100%安全な全身麻酔はありません”という内容の書面を渡され、サインをする必要があります。
要するに、全身麻酔をしてそのまま目を覚まさない可能性がある、ということです。そのくらい全身麻酔にはリスクが伴います。
私自身、腫瘍が見つかって手術を受けるときに麻酔科の先生の説明を聞き、とても怖い内容の書面にサインしたことがあります。
人間にとっても犬にとっても全身麻酔はリスクが伴うのですね。
信頼している動物病院の先生なので、麻酔についての説明を聞き、書面をよく読んでサインをしました。
「手術中・術後なにかあった時にはすぐに電話をするので電話にでられるようにしておいてくださいね」と言われ、栄五郎を預けてきました。
信頼している先生とはいえ、正直頭の中は不安でいっぱいでした。
そのせいか、今まで車を擦ったこともない私でしたが、人生で初めて動物病院の駐車場を出る時に塀に車を擦りました・・・(とても狭い駐車場だったし・・・というのは私の言い訳です笑)
こんな動揺したまま車の運転は危ない!と思い駐車しなおして少し気持ちを落ち着かせてから帰宅しました。
今まで栄五郎をペットホテルにお泊りさせたこともない我が家・・・
栄五郎がいない家はとても静かで寂しく、気持ちが押しつぶされそうでした。
「なにもありませんように」「電話がかかってくることはありませんように」と思いながらも、着信があったらすぐに気づくようスマホを片時も離さずに一日を過ごしました。
結果、電話がかかってくることはなく次の日の午後お迎えに行きました。
術後の様子
午後の診察が始まる16時ピッタリに病院へ行き、1日振りに栄五郎と再会!!!!
病院の先生から手術の内容などを聞き、実際にお腹の中に留まっていた睾丸を見せてもらいました。
正常に下りてきていた睾丸と比べて大きさは1/3程の大きさでした。
去勢手術だけでも術後はぐったりしてしまうワンちゃんも多いと聞きましたが、栄五郎は開腹手術をしたにも関わらず元気いっぱいでホッとしました。
初めてのカラーを付け、後ろ足で頭をかくことができずにイライラしている様子はありましたが、「こんなに動き回って大丈夫??」と思うくらいいつもと変わらない様子でした。

初めてカラーを付けてみて知ったことは、
・カラーの内側がかなり汚れる
・頭の匂いが気になる
という点です。
カラーを付けたまま食事をしていたので、どうしてもカラーの内側が汚れてしまいます。
そのため、カラーを毎食後ウェットティッシュで拭いていました。
また、カラーを付けていると顔回り・頭の匂いがとても気になりました。
カラーで通気性?が悪くなっているのかと思い、寝る前に体拭き用のウェットシートで拭いてドライヤーをしてお手入れをしていました。
手術から1週間後、抜糸のために動物病院へ。
抜糸も痛いのかな?と思いましたが、しっかりと傷口もふさがっていてあっさりと抜糸は終了しました。
抜糸から3日後、ついにカラーを外して開放された栄五郎でした。
まとめ
初めての手術で私自身も不安でいっぱいでしたが、停留睾丸は摘出しないとガンになるリスクが高いということなので、ワンちゃんのためにも我が家は手術を受けました。
結果、手術を受けてよかったと思っています。
停留睾丸・陰睾丸と診断された方、これから手術を受ける方の参考になれば幸いです。